

特徴
パニック発作では、次のようなことがいくつか同時に起きます。
– 心臓がバクバクして止まらない
– 息ができない、空気が吸えない気がする
– 手足がしびれる、ふらふらする
– お腹が痛くなる、気持ち悪くなる
– 「このまま死んでしまうかも」と思ってしまう
– 「自分が自分じゃないみたい」「夢の中にいるよう」な感覚になる
これらの症状は、だいたい10分ほどで一番つらい状態になり、30分以内に自然とおさまることが多いです。
ただ、本人にはとても長く感じられ、「また起きたらどうしよう」と不安になってしまうこともあります。

どんな人がなりやすいの?
パニック発作は、まじめでがんばりすぎてしまう人や、
以下のような不安を感じやすい人に起きやすいと言われています。

– 緊張しやすく、人前が苦手
– 忙しさやストレスで休めていない
– 「ちゃんとしなきゃ」と思う気持ちが強い
– 体のちょっとした変化にも敏感
また、パニック発作は心や体が「これ以上がんばるのはきついよ」と教えてくれているサインでもあります。
あなたが弱いからではありません。
どうしたらいいの?
まず、パニック発作は命にかかわる病気ではありません。時間がたてば自然におさまります。
ただ、発作が起きたときはとてもつらいので、次のようなことを試してみてください。
– ゆっくり息をはくことを意識する(5秒かけてはく→3秒かけて吸う)
– 「あと5分でおさまる」と心の中で唱える
– 静かな場所に移動できれば、少しだけ座って休む
– 周りの人に「ちょっと気分が悪い」とだけでも伝えてみる
また、「また起きたらどうしよう」と不安が続くときは、医師や心の専門家に相談するのがおすすめです。
一人でがまんしなくていいのです。

まとめ

パニック発作は、突然おそってくる強い不安と体の反応がいっしょに出る心と体のサインです。
こわいですが、必ずおさまります。あなたが悪いのではありません。
そして、そのつらさは、まわりの人や専門家に伝えることで、少しずつ軽くすることができます。
どうか、一人でがんばりすぎず、安心できる人に「話してみること」から始めてみてください。
あなたの不安は、ちゃんと理解されます。大丈夫、少しずつでいいのです。