

特徴
共依存にある人は、相手を支えることで自分の価値を感じることが多く、「この人がいないと私は役に立たない」と思い込んでしまう傾向があります。
そのため、相手の問題を背負いすぎてしまい、自分の心や体がつらくても「私が頑張らないと」と無理をしてしまいます。
また、相手に「ダメ出し」や「指示」を繰り返すことで安心しようとするため、対等な人間関係が築きにくくなります。

どんな人がなりやすいの?

子どものころに「いい子でいなければ愛されない」と思っていた人や、家庭内で親の機嫌を常にうかがっていた人などは、共依存に陥りやすい傾向があります。
また、自分の気持ちを抑えてでも人の期待に応えようとするタイプの人も要注意です。
「相手のことばかり考えてしまって、自分が何を感じているのかわからない」と感じたことがある人は、共依存の状態に近いかもしれません。
どうしたらいいの?
まずは「自分の人生にも目を向けていい」と気づくことが第一歩です。
いきなり離れる必要はありませんが、「今、私は無理をしていないか」「この行動は相手のためというより、自分の安心のためではないか」と振り返ることが大切です。
信頼できる人に話す、カウンセラーに相談する、自助グループに参加するなど、「自分のためのサポート」を使うことが、共依存から抜け出す大切な手段になります。

まとめ

共依存は、「相手のため」という気持ちが強すぎるあまり、自分を後回しにしてしまう状態です。
大切なのは、相手を突き放すことではなく、自分の心と生活を守ることです。まずは自分が元気でいること。
それが、結果として相手を支える力にもつながります。
「私の人生も、大切にしていいんだ」と気づいたとき、少しずつ健やかな関係が築かれ始めるでしょう。