

特徴
この症状のある人は、「これでいい」と納得できる感覚に達するまで、同じ行動をくり返してしまいます。ノートの字が気に入らずに書き直す、ペンのキャップの向きが気になって直す、制服の袖の位置が変だと何度も直す……。それが終わらないと、なんとなくムズムズして落ち着かず、次の行動に移れなくなってしまうのです。こうしたことに時間がかかり、学校に遅れたり、人と話すタイミングを逃したりすることもあります。

どんな人がなりやすいの?

このような感覚は、まじめで「ちゃんとやりたい」という気持ちが強い人に多く見られます。几帳面な性格の人や、「人に変に思われたくない」「失敗したくない」と思う人ほど、「ピタッとこないと気がすまない」と感じやすいです。中学生や高校生のように、まわりの目や自分のふるまいが気になる時期にも起きやすいと言われています。きっかけは小さな違和感でも、それがどんどん気になってしまうのです。
どうしたらいいの?
まず、「こんなことで気にしてしまう自分は変なんじゃないか」と思わないでください。この感覚に悩んでいる人は、実はたくさんいます。苦しさが続いたり、日常生活に困りごとが出てきたときは、保健室の先生やカウンセラー、家族に相談してみてください。病院では、“しっくりこなくてもやり直さずにそのままにしてみる”という練習(認知行動療法)で少しずつ慣れていく方法があります。焦らなくて大丈夫。少しずつ慣れていけるものです。

まとめ

「まさにぴったり感」は、自分が納得できるまで行動をくり返してしまう症状で、がんばり屋さんやまじめな人ほどなりやすいものです。でも、それはあなたが“おかしい”のではありません。「ちゃんとしたい」気持ちが強いだけなんです。つらいときは、どうか一人でがまんしないでください。相談することで、必ず道はひらけます。“ピタッとしなくても大丈夫”と思える日が、あなたにもきっとやってきます。