特徴
抑うつ気分は、「なんだか元気が出ない」「何をしても楽しくない」と感じるような状態のことです。
たとえば、テストで思うような点数が取れなかったり、友達とケンカをしたりするときに、「悲しい」「落ち込む」と思うことがあります。これが抑うつ気分です。
病気ではなくても、こうした気持ちは誰にでも起こる自然な感情です。
一方で、何も悪いことが起こっていないのに気持ちが沈むこともあります。
心が疲れているときに起こることがあり、「どうしてこう感じるのかな」と思ったら、無視せずに向き合うことが大切です。
どんな人がなりやすいの？
抑うつ気分は、特に真面目で一生懸命な人がなりやすいと言われています。
たとえば、「失敗したくない」とプレッシャーを感じて頑張りすぎる人や、友達関係で「嫌われたくない」と気を使いすぎる人です。
また、家族やペットなど、大切な存在を失ったときには、強い悲しみを感じることがあります。
これも抑うつ気分の一つです。特に中学生は、学校のテストや部活、友人関係でストレスを感じやすい時期です。
「自分だけがこんな気持ちになる」と思わず、「みんなもこういうことがある」と考えてみましょう。
どうしたらいいの？
抑うつ気分を感じたときは、一人で悩まずに、誰かに話してみましょう。
家族、友達、学校の先生、保健室の先生など、話しやすい人で大丈夫です。話すことで気持ちが軽くなることがあります。
また、朝ごはんをきちんと食べて、夜は同じ時間に寝るなど、生活リズムを整えることも大切です。
「好きな音楽を聴く」「散歩する」「深呼吸する」など、気分をリラックスさせる方法も試してみましょう。
それでもつらい気持ちが続くときは、病院や専門の先生に相談することをおすすめします。相談することは「勇気ある行動」です。
まとめ
抑うつ気分は、誰にでも起こる自然な感情です。
特に中学生の時期は、学校や友人関係での悩みが多い時期なので、気分が沈むことがあってもおかしくありません。
一人で抱え込まず、家族や先生、友達に話してみるだけで心が軽くなることがあります。
また、生活リズムを整えたり、自分の好きなことをする時間を作ることで、気持ちが少しずつ楽になることもあります。
大切なのは、「気分が沈むのは自然なこと」「少しずつ良くなる」と自分に言い聞かせることです。
一歩ずつ自分に優しく向き合いましょう。