特徴
身体症状症の特徴は、体に強い痛みやだるさ、吐き気、めまい、しびれなどの症状が出ることです。
けれども、内科や整形外科などの検査では、明確な病気は見つからないことが多いのです。
症状が続くことで「もっと悪い病気では？」と不安になり、その不安がさらに症状を強くするという悪循環が起こります。
つまり、心のストレスが体の不調としてあらわれ、それがまた心に負担をかける…というサイクルが特徴です。
どんな人がなりやすいの？
身体症状症になりやすいのは、まじめで我慢強く、まわりに迷惑をかけたくないと感じやすい人です。
ストレスや不安を口に出すことが苦手な人も、心のつらさが体にあらわれやすいとされています。
思春期の子どもでは、受験勉強、友人関係の悩み、家庭内の緊張など、複数の要因が重なることで発症することもあります。
これらは誰にでも起こりうることで、特別な性格の人だけがなるわけではありません。
どうしたらいいの？
まずは、つらい症状があることを誰かに伝えることが大切です。医療機関では心療内科や小児科、精神科などが対応してくれます。
体の症状だけでなく、心の状態もていねいに見てくれる医師や専門家に相談しましょう。
学校では、保健室の先生やスクールカウンセラーが話を聞いてくれる場所です。
「がまんすれば治る」と思いこまず、自分のペースで回復することが大切です。
まとめ
身体症状症は、体の症状があっても原因がわからず、不安やストレスが深く関係している病気です。
「気のせい」ではなく、体と心の両方が苦しんでいる状態です。
一人で悩まず、信頼できる人や専門家に相談しましょう。
あなたの症状は本物であり、きちんと理解してくれる人が必ずいます。
体の声と心の声、どちらも大切にしながら、安心できる方法で回復をめざしましょう。