特徴
自律神経がうまく働かなくなると、体のあちこちに不調が現れます。
たとえば、めまい、頭痛、動悸(どうき)、お腹の不調、手足の冷えやしびれ、不眠、疲れやすさなどが代表的な症状です。
これらは一つひとつが病気というわけではなく、自律神経のバランスが崩れることで体の「整える力」が弱まり、結果として現れる反応です。
症状は人によって異なり、複数同時に現れることもあります。

どんな人がなりやすいの?

自律神経失調症は、ストレスがたまりやすい人や、生活リズムが乱れがちな人によく見られます。
たとえば、受験勉強や部活動でプレッシャーを感じている、家でリラックスできる時間が少ない、夜ふかしが続いている、などがきっかけになることがあります。
また、まじめで頑張りすぎる性格の人や、人に相談するのが苦手な人も注意が必要です。
特に心も体も大きく変わる思春期は、自律神経が乱れやすい時期です。
どうしたらいいの?
まずは、自分の体と心の疲れに気づいてあげることが大切です。
生活リズムを整える、スマホやゲームを控えて睡眠をしっかりとる、体を温める、リラックスする時間をつくるなど、日常生活を見直すことが基本です。
それでも不調が続く場合は、心療内科や内科での相談が必要です。
一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に話してみるのも良い方法です。

まとめ

自律神経失調症は、「体の調子がなんとなくおかしい」と感じるときに、心や生活習慣が関係していることが多い病気です。
体に異常がないと言われても、つらさは本物です。
あなたが感じている不調は、心と体が「がんばりすぎているよ」と教えてくれているサインかもしれません。
自分を責めることなく、ゆっくり休みながら、必要なときはまわりの人や専門家に助けを求めてください。あなたの体と心は、守られるべき大切な存在です。