

特徴
PTSDにはいくつかの特徴があります。
一つは「フラッシュバック」といって、つらいできごとが頭の中で何度もよみがえり、まるで今また同じことが起きているように感じることです。
また、そのことを思い出すのがこわくて、場所や人、話題を避けるようになることもあります。
さらに、「自分が悪かったのでは」と感じたり、まわりが危険に見えたり、うれしい気持ちがわからなくなったりすることもあります。
眠れなかったり、イライラしたりすることもよくあります。

どんな人がなりやすいの?
PTSDは、どんな人にも起こる可能性があります。

たとえば、事故にあった、地震などの災害を体験した、大切な人を失った、暴力やいじめを受けたなど、「とてもこわかった」「どうしていいかわからなかった」ような経験のあとに起こることが多いです。
また、そうしたできごとを見たり聞いたりしただけでも、心に深い傷が残ることがあります。
まじめでがんばり屋の人ほど、つらさをがまんしてしまい、気づきにくいこともあります。
どうしたらいいの?
「最近よくあのときのことを思い出してつらい」
「ちょっとした音にもびくっとする」
「眠れない日が続いている」
もしそんな気持ちが続いているなら、あなたの心が「助けて」と言っているサインかもしれません。
PTSDは、早めに相談すればよくなる病気です。
精神科や心療内科の医師、市区町村の相談窓口など、話を聞いてくれる場所があります。
「なんだか最近つらくて」と話すだけでもかまいません。ひとりで抱えなくて大丈夫です。

まとめ
心的外傷後ストレス症(PTSD)は、大きな心のショックを受けたあとに起こる心の病気です。

「思い出したくないのに思い出してしまう」
「なんだかずっと不安で落ち着かない」
そんなつらさを感じるあなたは、弱いのではなく、がんばりすぎているのです。
PTSDは、正しく理解して、きちんと治すことができます。
どんなに小さな一歩でもいいので、「誰かに話すこと」から始めてみてください。
あなたの心は、大切にされていいのです。