特徴
季節性うつ病の特徴は、体がだるくなり、やる気が出なくなることです。
たとえば、「冬になると布団から出たくなくなる」「宿題を始める気力がわかない」といったことがあります。また、普通のうつ病では「食欲が減る」「眠れなくなる」ことが多いですが、季節性うつ病では逆に「お腹が空いてたくさん食べてしまう」「寝すぎてしまう」という症状が現れることがあります。
特に甘いものやパンなどの炭水化物を無性に食べたくなることがあり、これを「炭水化物飢」と呼びます。

どんな人がなりやすいの?
季節性うつ病は、日照時間が短い地域や、冬に外出が少なくなる生活をしている人に多く見られます。
たとえば、冬になると部活の練習が屋内中心になる人や、外に出るのが億劫になる人がこの病気にかかりやすいと言われています。
また、普段から気分が落ち込みやすい人や、生活リズムが乱れやすい人も注意が必要です。
特に、冬の間に体重が増えやすい人や、朝起きるのがつらいと感じる人は、季節性うつ病の可能性があります。
どうしたらいいの?
季節性うつ病を防ぐためには、毎日光を浴びることが大切です。
たとえば、朝起きたらすぐにカーテンを開けて部屋を明るくする、昼休みに外で少し散歩をするなどの行動が効果的です。
また、日中に明るい部屋で過ごすように心がけましょう。もし症状が強く、生活に影響が出ている場合は、医師や家族に相談してみてください。
必要に応じて、心療内科や精神科で「高照度光照射療法」や薬による治療を受けることも可能です。これらの方法は症状を和らげるのにとても役立ちます。
