渋谷365メンタルクリニック
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2023.06.14

適応障害

適応障害は、現代社会において増加傾向にある、こころの病気のひとつです。 最近では、有名人や著名人が診断されたとニュースになり、病名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 適応障害は決してめずらしい病気ではなく、誰でもかかる可能性がある身近な病気です。 本記事では、適応障害の具体的な症状や原因、治療方法などについて詳しく解説します。

適応障害とは

適応障害とは、周りの環境にうまく馴染めないことで強いストレスを感じ、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。 ほとんどの人がさまざまなストレス要因により、こころやからだの不調を一時的に訴えることはあります。 しかし適応障害では、原因となるストレス環境下で、日常生活や社会生活を送ることが困難になるほどの症状が現れます。 適応障害で見られる症状や、適応障害と間違われやすい病気の種類について解説します。

適応障害で見られる症状

適応障害では、こころ、からだ、行動面においてさまざまな症状が見られます。 症状はストレスが起きてから3カ月以内に発症し、6カ月以内に落ち着くのが一般的です。 症状の現れ方や程度には個人差があり、それらの症状が日常生活や社会生活に大きな影響を与えます。 具体的にどのような症状が出るのかについて、詳しく解説します。

こころの不調

適応障害では、こころの不調が見られます。 具体的な症状は、抑うつ、不安、思考・集中力の低下、イライラ・焦燥感などです。 ストレスの原因から離れると症状が落ち着き、比較的元気であることが特徴です。 そのため、周囲からは「甘えている」「怠けている」と誤解されがちですが、本人は非常に苦痛を感じています。

からだの不調

適応障害では、からだの不調が見られることもあります。 主な症状は、不眠、倦怠感、過呼吸、動悸、食欲不振などです。 そのほか、喉のつかえ感や胸の圧迫感、咳、腹痛などの症状が出ることもあります。 精神的ストレスが要因だと自覚できずに、ほかの診療科を受診してしまうケースもあります。

問題行動

適応障害では、行動面に問題が見られることもあります。 具体的な症状は、勤務態度の不良(無断欠勤や遅刻など)、暴飲・暴食、ギャンブル依存などです。 そのほか、ケンカや無謀運転などの攻撃的な行動、または虚言が見られることもあります。 適応障害ではこういった問題行動に対し、罪悪感を持ちにくい傾向があるのも特徴です。

適応障害と間違われやすい病気の種類

適応障害と間違われやすい病気の種類として、下記のようなものがあげられます。
  • うつ病
  • 統合失調症
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
それぞれの特徴や適応障害との違いについて解説します。

うつ病

適応障害はうつ病の前兆と言われており、症状は似ている点も多く、特に間違われやすい病気です。 うつ病では、一般的に気分の落ち込みや意欲・思考の低下、イライラ・焦燥感などの症状が現れます。 うつ病と適応障害の大きな違いは、症状が発症した原因がはっきりとしているかどうかです。 ストレスの原因から離れたとき、適応障害では症状が改善するのに対し、うつ病では抑うつ状態が続く傾向があります。 また、適応障害では自身の行動に対して罪悪感を感じにくい傾向がありますが、うつ病では過剰な自責感を感じやすい点も両者の特筆すべき違いです。

統合失調症

統合失調症も適応障害と間違われやすい病気のひとつです。 統合失調症の主な症状は、陽性症状として妄想や幻覚・幻聴、思考障害など、陰性症状として感情の鈍化、思考力・意欲の低下などがあげられます。 統合失調症と適応障害の症状はそこまで類似していないものの、統合失調症の前兆として見られる精神的な症状が適応障害の症状と似ているため、診断が間違われてしまうことがあるとされています。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

適応障害の診断では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)との見極めも重要です。 2018年6月に世界保健機関(WHO)が公表した国際疾病分類第11版(ICD-11)では、適応障害の診断基準として、ストレス要因への「とらわれ」を必須要件としました。 そのため、心的外傷後ストレス障害(PTSD)としての要素が強くなり、鑑別が難しくなりました。 適応障害と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断では、症状が同質性であったとしても、「強いストレス(トラウマ)に対する強い反応があるかどうか」が見極める際のポイントになります。

適応障害の原因

適応障害はストレス性障害のひとつで、原因は「ストレス」です。 ただし、同じ環境下に置かれても、適応障害になる人とならない人がいます。 ここでは、適応障害になりやすいタイプ・人の特徴や、適応障害の人の顔つきについて解説します。

適応障害になりやすいタイプ・人の特徴

適応障害になりやすいタイプや人の特徴としてあげられるのは、下記のとおりです。

真面目で責任感が強い

適応障害になりやすいタイプとしてまずあげられるのが、真面目で責任感の強い人です。 このタイプの人は、物事を頼まれると断れない、人に頼るのが苦手、完璧主義で融通がきかないなどの特徴があり、悩みやストレスをひとりで抱え込む傾向があります。

感受性が強い

感受性が強い人も適応障害になりやすい傾向があります。 このタイプの人は、物事に対して敏感で、ささいなことに反応しやすく、他の人と比べてストレスを受けやすいのが特徴です。 また、他人からの評価を過剰に気にしやすく、傷つきやすいため、必要以上に自己評価を下げてしまう傾向もあります。

ストレス耐性が弱い

個人のストレス耐性も、適応障害に大きな影響を及ぼす要因のひとつです。 ただし、この場合のストレス耐性とは、単純にすべての環境下においてのストレス耐性を指すのではなく、限定的な環境下においてのストレス耐性を指します。 つまり、適応障害になる人があらゆるストレスに弱いというわけではなく、置かれた環境と本人のストレス耐性にミスマッチが起こることで、適応障害を発症しやすくなるのです。

適応障害の人の顔つき

適応障害の人の顔つきは、ストレス要因から離れた環境下では比較的元気なため、一見気づかれにくいかもしれません。 一方で、症状が現れている間は、抑うつ状態でなにも楽しめなくなり、感情表出が乏しくなります。また、表情や声に元気がなくなり、暗い印象を受けるようになります。

適応障害の治療

一般的に予後良好とされる「適応障害」ですが、うつ病の前兆と言われている以上、油断はできません。 うつ病へと悪化させないためにも、診断を受けたら適切な治療を受けることが大切です。

種類

適応障害の治療の種類は、「休養・環境調整」「精神療法」「薬物療法」の3つに分けられます。 それぞれの治療の特徴や、具体的な方法について詳しく解説します。

休養・環境調整

休養・環境調整は、適応障害で特に重要な治療です。 適応障害はストレス要因がはっきりしており、そこから離れることで症状は速やかに改善していくためです。 具体的には、抱えているストレスを家族や上司など周りの人に伝え(自認・開示)、負担を軽減し、しっかり休養ができるように調整します。 状況によっては、休職や入院を視野に入れる必要もあるでしょう。 また、適応障害の治療では、気分転換が有効なケースも多くあります。具体的には、趣味を楽しむ、お出かけをするなどです。 ただし、気分転換は本人にとって負担となる場合もあるため、周囲の人は無理強いしないように注意が必要です。

精神療法

適応障害の患者のなかには、さまざまな事情により環境調整が困難なケースも少なくありません。症状を再発させないためには、精神療法が有効です。 適応障害の精神療法では、主に認知行動療法が用いられます。 認知行動療法とは、認知に働きかけて気持ちを楽にする方法です。 ストレス要因に対する受け止め方・とらえ方を見直して軌道修正することで、ストレスに対処・適応できるように促します。

薬物治療

適応障害では、必要に応じて薬物による治療を行うこともあります。 具体的には、うつ症状には抗うつ剤、不眠には睡眠薬、不安や焦りには抗不安薬といったように、症状に応じて使用します。 薬物治療は、適応障害の根本的な治癒を目指すものではなく、心身の不調を一時的に緩和させることが目的です。 副作用が不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、薬の服用は早期回復のために必要な場合もあります。 医師と相談しながら、必要に応じて服用するようにしましょう。

流れ

適応障害の治療は、休養期→リハビリ期→調整期の流れで進めていきます。 それぞれの時期の過ごし方や注意点などについて解説します。

休養期

休養期は、ストレス要因から離れて治療に専念すべき時期です。 この時期は抑うつ症状が出て生活リズムが乱れることもありますが、周囲の人はあまり干渉し過ぎず、安心して休養がとれるような環境づくりをサポートする必要があります。 抑うつ症状や不眠などの症状が強く出ている場合は我慢せず、主治医から処方された薬を服用しましょう。

リハビリ期

リハビリ期は、徐々に心身が安定していく時期です。 この時期にはまず、体力の回復を目指します。たとえば、ストレッチや散歩、軽い外出などが効果的です。 以前よりも疲れを感じやすく、不安に感じるかもしれませんが、焦らず徐々に身体を慣らしていくことがとても大切です。 体力が回復してきたら、読書やパズルなどを用いて、思考力の回復も目指しましょう。 リハビリ期では、再発防止のためにも、焦りや無理は禁物です。 主治医と相談しながら、ゆっくりと日々の活動量を増やしていきます。

調整期

調整期では生活リズムを整え、仕事復帰を目指します。 適度な運動やバランスのとれた食生活、そして睡眠リズムを整えながら過ごすことを意識しましょう。 また、この時期には、ストレスへの耐性を身につけることも大切です。 患者自身がそれぞれの課題に取り組み、適応障害を繰り返さないことを目指しましょう。

まとめ

適応障害は、一般的に予後が良好とされる一過性の病気で、適切な治療が行われることで完治します。 しかし、治療を行わず放置してしまうと、うつ病などの深刻な病気へ悪化してしまう危険があります。 適応障害の症状が見られたと思ったら、まずは当クリニックにご相談ください。
適応障害は、現代社会において増加傾向にある、こころの病気のひとつです。 最近では、有名人や著名人が診断されたとニュースになり、病名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 適応障害は決してめずらしい病気ではなく、誰でもかかる可能性がある身近な病気です。 本記事では、適応障害の具体的な症状や原因、治療方法などについて詳しく解説します。

適応障害とは

適応障害とは、周りの環境にうまく馴染めないことで強いストレスを感じ、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。 ほとんどの人がさまざまなストレス要因により、こころやからだの不調を一時的に訴えることはあります。 しかし適応障害では、原因となるストレス環境下で、日常生活や社会生活を送ることが困難になるほどの症状が現れます。 適応障害で見られる症状や、適応障害と間違われやすい病気の種類について解説します。

適応障害で見られる症状

適応障害では、こころ、からだ、行動面においてさまざまな症状が見られます。 症状はストレスが起きてから3カ月以内に発症し、6カ月以内に落ち着くのが一般的です。 症状の現れ方や程度には個人差があり、それらの症状が日常生活や社会生活に大きな影響を与えます。 具体的にどのような症状が出るのかについて、詳しく解説します。

こころの不調

適応障害では、こころの不調が見られます。 具体的な症状は、抑うつ、不安、思考・集中力の低下、イライラ・焦燥感などです。 ストレスの原因から離れると症状が落ち着き、比較的元気であることが特徴です。 そのため、周囲からは「甘えている」「怠けている」と誤解されがちですが、本人は非常に苦痛を感じています。

からだの不調

適応障害では、からだの不調が見られることもあります。 主な症状は、不眠、倦怠感、過呼吸、動悸、食欲不振などです。 そのほか、喉のつかえ感や胸の圧迫感、咳、腹痛などの症状が出ることもあります。 精神的ストレスが要因だと自覚できずに、ほかの診療科を受診してしまうケースもあります。

問題行動

適応障害では、行動面に問題が見られることもあります。 具体的な症状は、勤務態度の不良(無断欠勤や遅刻など)、暴飲・暴食、ギャンブル依存などです。 そのほか、ケンカや無謀運転などの攻撃的な行動、または虚言が見られることもあります。 適応障害ではこういった問題行動に対し、罪悪感を持ちにくい傾向があるのも特徴です。

適応障害と間違われやすい病気の種類

適応障害と間違われやすい病気の種類として、下記のようなものがあげられます。
  • うつ病
  • 統合失調症
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
それぞれの特徴や適応障害との違いについて解説します。

うつ病

適応障害はうつ病の前兆と言われており、症状は似ている点も多く、特に間違われやすい病気です。 うつ病では、一般的に気分の落ち込みや意欲・思考の低下、イライラ・焦燥感などの症状が現れます。 うつ病と適応障害の大きな違いは、症状が発症した原因がはっきりとしているかどうかです。 ストレスの原因から離れたとき、適応障害では症状が改善するのに対し、うつ病では抑うつ状態が続く傾向があります。 また、適応障害では自身の行動に対して罪悪感を感じにくい傾向がありますが、うつ病では過剰な自責感を感じやすい点も両者の特筆すべき違いです。

統合失調症

統合失調症も適応障害と間違われやすい病気のひとつです。 統合失調症の主な症状は、陽性症状として妄想や幻覚・幻聴、思考障害など、陰性症状として感情の鈍化、思考力・意欲の低下などがあげられます。 統合失調症と適応障害の症状はそこまで類似していないものの、統合失調症の前兆として見られる精神的な症状が適応障害の症状と似ているため、診断が間違われてしまうことがあるとされています。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

適応障害の診断では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)との見極めも重要です。 2018年6月に世界保健機関(WHO)が公表した国際疾病分類第11版(ICD-11)では、適応障害の診断基準として、ストレス要因への「とらわれ」を必須要件としました。 そのため、心的外傷後ストレス障害(PTSD)としての要素が強くなり、鑑別が難しくなりました。 適応障害と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断では、症状が同質性であったとしても、「強いストレス(トラウマ)に対する強い反応があるかどうか」が見極める際のポイントになります。

適応障害の原因

適応障害はストレス性障害のひとつで、原因は「ストレス」です。 ただし、同じ環境下に置かれても、適応障害になる人とならない人がいます。 ここでは、適応障害になりやすいタイプ・人の特徴や、適応障害の人の顔つきについて解説します。

適応障害になりやすいタイプ・人の特徴

適応障害になりやすいタイプや人の特徴としてあげられるのは、下記のとおりです。

真面目で責任感が強い

適応障害になりやすいタイプとしてまずあげられるのが、真面目で責任感の強い人です。 このタイプの人は、物事を頼まれると断れない、人に頼るのが苦手、完璧主義で融通がきかないなどの特徴があり、悩みやストレスをひとりで抱え込む傾向があります。

感受性が強い

感受性が強い人も適応障害になりやすい傾向があります。 このタイプの人は、物事に対して敏感で、ささいなことに反応しやすく、他の人と比べてストレスを受けやすいのが特徴です。 また、他人からの評価を過剰に気にしやすく、傷つきやすいため、必要以上に自己評価を下げてしまう傾向もあります。

ストレス耐性が弱い

個人のストレス耐性も、適応障害に大きな影響を及ぼす要因のひとつです。 ただし、この場合のストレス耐性とは、単純にすべての環境下においてのストレス耐性を指すのではなく、限定的な環境下においてのストレス耐性を指します。 つまり、適応障害になる人があらゆるストレスに弱いというわけではなく、置かれた環境と本人のストレス耐性にミスマッチが起こることで、適応障害を発症しやすくなるのです。

適応障害の人の顔つき

適応障害の人の顔つきは、ストレス要因から離れた環境下では比較的元気なため、一見気づかれにくいかもしれません。 一方で、症状が現れている間は、抑うつ状態でなにも楽しめなくなり、感情表出が乏しくなります。また、表情や声に元気がなくなり、暗い印象を受けるようになります。

適応障害の治療

一般的に予後良好とされる「適応障害」ですが、うつ病の前兆と言われている以上、油断はできません。 うつ病へと悪化させないためにも、診断を受けたら適切な治療を受けることが大切です。

種類

適応障害の治療の種類は、「休養・環境調整」「精神療法」「薬物療法」の3つに分けられます。 それぞれの治療の特徴や、具体的な方法について詳しく解説します。

休養・環境調整

休養・環境調整は、適応障害で特に重要な治療です。 適応障害はストレス要因がはっきりしており、そこから離れることで症状は速やかに改善していくためです。 具体的には、抱えているストレスを家族や上司など周りの人に伝え(自認・開示)、負担を軽減し、しっかり休養ができるように調整します。 状況によっては、休職や入院を視野に入れる必要もあるでしょう。 また、適応障害の治療では、気分転換が有効なケースも多くあります。具体的には、趣味を楽しむ、お出かけをするなどです。 ただし、気分転換は本人にとって負担となる場合もあるため、周囲の人は無理強いしないように注意が必要です。

精神療法

適応障害の患者のなかには、さまざまな事情により環境調整が困難なケースも少なくありません。症状を再発させないためには、精神療法が有効です。 適応障害の精神療法では、主に認知行動療法が用いられます。 認知行動療法とは、認知に働きかけて気持ちを楽にする方法です。 ストレス要因に対する受け止め方・とらえ方を見直して軌道修正することで、ストレスに対処・適応できるように促します。

薬物治療

適応障害では、必要に応じて薬物による治療を行うこともあります。 具体的には、うつ症状には抗うつ剤、不眠には睡眠薬、不安や焦りには抗不安薬といったように、症状に応じて使用します。 薬物治療は、適応障害の根本的な治癒を目指すものではなく、心身の不調を一時的に緩和させることが目的です。 副作用が不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、薬の服用は早期回復のために必要な場合もあります。 医師と相談しながら、必要に応じて服用するようにしましょう。

流れ

適応障害の治療は、休養期→リハビリ期→調整期の流れで進めていきます。 それぞれの時期の過ごし方や注意点などについて解説します。

休養期

休養期は、ストレス要因から離れて治療に専念すべき時期です。 この時期は抑うつ症状が出て生活リズムが乱れることもありますが、周囲の人はあまり干渉し過ぎず、安心して休養がとれるような環境づくりをサポートする必要があります。 抑うつ症状や不眠などの症状が強く出ている場合は我慢せず、主治医から処方された薬を服用しましょう。

リハビリ期

リハビリ期は、徐々に心身が安定していく時期です。 この時期にはまず、体力の回復を目指します。たとえば、ストレッチや散歩、軽い外出などが効果的です。 以前よりも疲れを感じやすく、不安に感じるかもしれませんが、焦らず徐々に身体を慣らしていくことがとても大切です。 体力が回復してきたら、読書やパズルなどを用いて、思考力の回復も目指しましょう。 リハビリ期では、再発防止のためにも、焦りや無理は禁物です。 主治医と相談しながら、ゆっくりと日々の活動量を増やしていきます。

調整期

調整期では生活リズムを整え、仕事復帰を目指します。 適度な運動やバランスのとれた食生活、そして睡眠リズムを整えながら過ごすことを意識しましょう。 また、この時期には、ストレスへの耐性を身につけることも大切です。 患者自身がそれぞれの課題に取り組み、適応障害を繰り返さないことを目指しましょう。

まとめ

適応障害は、一般的に予後が良好とされる一過性の病気で、適切な治療が行われることで完治します。 しかし、治療を行わず放置してしまうと、うつ病などの深刻な病気へ悪化してしまう危険があります。 適応障害の症状が見られたと思ったら、まずは当クリニックにご相談ください。