

特徴
社交不安症の人は、「自分がどう見られているか」にとても敏感で、注目されたり話しかけられたりするだけで、ドキドキが止まらなくなってしまいます。
「しどろもどろになるかも」
「あがっているのがバレたら恥ずかしい」
「自分の言い方で相手がイヤな気持ちになるかも」
と心配が頭の中でぐるぐる回り、実際に体がこわばったり、声が出にくくなったりします。
この不安を避けようとして、人前で話すことや、友達との会話、食事の時間などを避けてしまうこともあります。

どんな人がなりやすいの?

この症状は、まじめでがんばり屋な人、他人の気持ちをよく考える人、失敗をしたくないと思っている人に多く見られます。
過去に人前で失敗した経験があると、似たような場面が怖くなることもあります。
また、思春期は自分の見た目やふるまいが気になりやすくなる時期なので、中学生や高校生で発症する人も多いです。
「自分だけがおかしい」と感じるかもしれませんが、社交不安症はめずらしいことではなく、多くの人が同じ悩みをもっています。
どうしたらいいの?
まず大切なのは、「自分が弱いからだ」と思わないことです。
これは性格のせいではなく、脳が“危険”を強く感じて反応してしまっている状態です。
学校の先生や家族などに話してみることで、心が少し軽くなることがあります。必要に応じて、心療内科や精神科での相談や、お薬による治療もあります。
特に効果的なのが「認知行動療法」という方法で、少しずつ人前に慣れていく練習をして、安心できる範囲を広げていくことができます。

まとめ

社交不安症は、人前での緊張や不安がとても強くなってしまう状態です。
でも、それは「甘え」や「怠け」ではありません。あなたが一生けんめいにがんばってきた証でもあります。
今すぐに全部の不安がなくなる必要はありません。大切なのは、「苦しいときは助けを求めていい」と知ることです。
あなたの不安は、きっと誰かにわかってもらえます。少しずつで大丈夫です。あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。