渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
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過換気症候群

たとえば、発表の直前や急にびっくりすることがあったとき、息が速くなってドキドキが止まらなくなった経験はありませんか?

「過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)」とは、息をたくさんしすぎたことで体に変化が起きて、手がしびれたり、苦しくなったりする状態のことです。

こわく感じるかもしれませんが、命にかかわる病気ではありませんし、しばらくすると自然におさまります。

特徴

過換気症候群になると、
– 息をいくら吸っても「苦しい」と感じる
– 指先やくちびるがしびれる
– 胸がしめつけられる感じがする
– 手足がこわばって動かしづらくなる
– 「このまま倒れてしまうのでは」「死ぬかも」と強くこわくなる
こんな体の変化が見られることがあります。

でも実際には、呼吸はできていて、しばらく安静にすると落ち着いてきます。
この症状は、呼吸が速くなりすぎて体の中の二酸化炭素が少なくなってしまうことで起こる一時的な体の反応です。

どんな人がなりやすいの?

この症状は、不安や緊張が強いときに起こりやすいです。
たとえば以下のようなときです。
– 人前で話すとき、緊張で呼吸が浅くなる
– ケンカをしたあと、気持ちが不安定になる
– 体育のあと、急に呼吸が速くなって止まらない
– テストや受験で、ずっと緊張が続いている

そんなとき、まじめでがんばり屋な人ほど、自分でも気づかないうちに息が速くなってしまいがちです。

どうしたらいいの?

もし「息が苦しい」「しびれてきた」と思ったときは、次のようにしてみましょう。
– 吸うより“ゆっくり吐く”ことを意識します(例:3秒で吸って、6秒で吐く)
– 「大丈夫、これは必ずおさまる」と心の中でくり返します
– できれば静かな場所に移動して、すわって休みます
– 近くの先生や保健室の先生に、「呼吸がうまくできない」と伝えます

何度か同じようなことが起きるなら、専門家に相談してみることも大切です。

まとめ

過換気症候群は、息をしすぎてしまうことで体にしびれや苦しさが出てくる症状です。
でもこれは、体が「がんばりすぎているよ」と教えてくれているサインでもあります。
こわくても、必ず自然におさまります。死ぬことは絶対にありません。

もし不安なことがあれば、信頼できる大人に話してみましょう。
あなたの感じていることは、ちゃんと理解されます。大丈夫。ひとりじゃありません。