

特徴
全般不安症の大きな特徴は、特定のことではなく、たくさんのことを心配し続けてしまうことです。
「テスト」「友だち」「家族のこと」「地震や病気」など、テーマがどんどん増えていきます。
これは「予期憂慮(よきゆうりょ)」と呼ばれ、まだ起きていないことを悪い方向に考えてしまう状態です。
このような心配が毎日続くと、夜眠れなくなったり、肩がこったり、イライラしやすくなったりします。心と体の両方に影響が出ることがあるのです。

どんな人がなりやすいの?

全般不安症は、まじめでがんばり屋さんな人や、まわりの気持ちにとても敏感な人によく見られます。
「失敗したくない」「迷惑をかけたくない」という思いが強い人は、不安を感じやすくなる傾向があります。
また、家族に心配性の人がいたり、過去にショックなできごとがあったりすると、不安を感じやすくなることもあります。
子どもでも大人でもなりうるもので、「自分が弱いから」ではありません。だれでもなる可能性がある状態です。
どうしたらいいの?
まずは、「不安を感じている自分」を責めずに認めることが大切です。不安になるのは心ががんばりすぎているサインです。
一人で抱え込まず、学校の先生や保健室の先生、スクールカウンセラーに相談してみましょう。
また、決まった時間に寝る・起きる、スマホの見すぎを減らす、軽い運動をするなど、生活リズムを整えることも気持ちを落ち着ける手助けになります。
必要があれば、病院でお薬を使って治療することもあります。
ゆっくりでいいので、自分のペースで整えていきましょう。

まとめ

全般不安症は、「心配しすぎてつらい状態」が長く続く心の病気です。
でも、それは「弱いから」ではなく、それだけ一生けんめいにがんばっているということでもあります。
まわりの大人や友だちに話すことで、少しずつ安心できることもあります。
大切なのは、「不安をなくす」ことではなく、「不安と上手につき合う」こと。すぐによくならなくても大丈夫です。
あなたの気持ちは大切です。ひとりじゃないので、ゆっくりと自分をいたわってあげてください。