

特徴
分離不安症は、たとえば家族や信頼している人と離れるときに、過剰に不安になってしまう状態のことです。
「家族に何かあったらどうしよう」
「自分がいない間に大変なことが起こるかもしれない」
「もう会えなくなったらどうしよう」
といった思いが頭から離れず、涙が止まらなくなったり、体調まで崩れてしまうこともあります。
夜、一人で寝るのがこわくなったり、外出を避けたくなったりすることもあるでしょう。
このような気持ちは、特別なことではありません。
心がその人をとても大切に思っているからこそ、「離れるのがこわい」と感じるのです。
実は、幼い子どもにとっては自然なことでもありますし、中学生や高校生、大人でも同じような不安を抱える人はたくさんいます。

どんな人がなりやすいの?
分離不安症は、次のような人にあらわれやすいといわれています。

– 小さいころから親や家族との関係がとても深い人
– 以前に病気や事故、災害など、家族と離れなければならない経験をした人
– まじめで心配性、がんばりすぎる性格の人
– 家族の体調や安全に気を配りすぎる人
「もしものこと」を強く考えてしまう人ほど、不安な気持ちにふりまわされやすくなることがあります。
どうしたらいいの?
まず大切なのは、「この不安は間違った感情ではない」ということに気づくことです。
不安になるのは心が弱いからではありません。それだけ相手を大切に思う、やさしい心があるということです。
そして、その不安を少しずつ軽くしていくには、「離れても大丈夫だった」という経験を一つずつ積み重ねていくことが役に立ちます。
たとえば、短い時間から外に出てみたり、自分が安心できる人と一緒に少し遠くまで行ってみたりと、できる範囲で「挑戦」してみることです。
それでもつらいときは、ひとりで抱え込まず、家族や先生など信頼できる人に「今こういう気持ちなんだ」と打ち明けてみてください。
もし必要があれば、心療内科や精神科で相談し、お薬やカウンセリングを使って心を楽にする方法もあります。

まとめ

分離不安症は、「大切な人と離れたくない」という素直な気持ちから起こる心の反応です。
この気持ちは悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。
きちんと向き合っていけば、少しずつ自分の力で安心できる時間を増やすことができます。
どうか、つらいときはひとりで抱えこまず、誰かに「話してみる」ことから始めてください。
あなたの不安は、ちゃんと理解され、大切にされるべき気持ちです。あなたはひとりじゃありません。