渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
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フラッシュバック

フラッシュバックとは、つらい出来事(トラウマ)を、まるで「今この瞬間」に体験しているように感じることをいいます。

これは、心的外傷後ストレス症(PTSD)という心の病気の中でもよく見られる症状です。

思い出そうとしていないのに突然よみがえり、自分では止められないのが特徴です。しかもその記憶は、まるで現実のように、強い恐怖や苦しさを伴って心と体にあらわれます。

特徴

フラッシュバックが起きると、過去の場面が頭の中にハッキリと浮かび、そのときの音や匂い、感情までもが一気によみがえります。

たとえば、事故の音を聞いたり、似た場所を見たりしたときに、心の中であの時に“引き戻される”ような感覚になります。

ひどいときは、その場にいることがつらくなって体が動かなくなったり、涙が止まらなかったりします。意識がぼんやりして現実感がなくなることもあります。

どんな人がなりやすいの?

フラッシュバックは、事故、災害、いじめ、暴力、性被害、家族のトラブルなど、強いストレスや心の傷(トラウマ)を経験した人に起こりやすいとされています。

大人だけでなく、子どもや中高生でも起こります。特に、自分の気持ちを周囲に話せず、つらさをひとりで抱えてきた人に多いと言われています。

時間がたってから急に起こることもあり、「忘れたと思っていたのに」と戸惑うこともあります。

どうしたらいいの?

フラッシュバックが起きたときは、「これは心の反応であって、異常ではない」と理解することが第一歩です。

落ち着くためには、深呼吸や冷たい水で手を洗う、足の裏を感じて「今ここ」に意識を戻す方法などがあります。

ただし、それだけでつらさが取れないことも多いので、信頼できる周りの人や医師などに相談することがとても大切です。早めの対応で回復につながります。

まとめ

フラッシュバックは、つらい体験をした心が「今もまだ助けを必要としている」サインです。決して恥ずかしいことではなく、自分を守ろうとする自然な反応でもあります。

苦しいときは、ひとりでがまんせず、声に出して「助けて」と言ってください。あなたの心の傷に気づいてくれる人、支えてくれる人は必ずいます。

つらい記憶に振り回されないためにも、一歩ずつ回復に向けて歩いていけます。