

特徴
よくむしってしまう場所は、指先や爪のまわり、唇、顔や頭などです。
一度傷ができると、かさぶたを何度もはがしてしまったり、むしった皮膚をじっと見たりする人もいます。
むしったときは少し気持ちが落ち着くように感じても、あとで傷あとが気になって「またやってしまった…」と落ち込むことが多いのも特徴です。
人によっては、外に出たくなくなったり、人に見られるのがこわくなったりすることもあります。

どんな人がなりやすいの?

皮膚むしり症は、心ががんばりすぎているサインともいわれています。
不安なとき、イライラしたとき、退屈なときなど、気持ちが不安定になると、それを落ち着かせるために手が動いてしまうことがあります。
まじめな人、緊張しやすい人、完璧を目指しやすい人ほど、自分でも気づかないうちにむしってしまうことがあるのです。
「クセだから」「意志が弱いから」ではありません。心がしんどくなっていることのあらわれです。
どうしたらいいの?
まず、「やめたいのにやめられない」と思っているあなたは、ちゃんと自分のことを大切にしたいと思っている証拠です。
この症状には、「ハビットリバーサル療法」という心理的なサポート方法があります。
これは、むしりたくなったときの気持ちに気づいて、かわりに手をにぎる、ガーゼをさわるなどの別の行動に変えていく練習です。
医師や専門家に話してみたり、家族に「ちょっと手がやめられなくて困ってる」と伝えるだけでも、きっと力になってくれます。

まとめ

皮膚むしり症は、「やめたいのにやめられない」ことで悩んでしまう心の症状です。
でも、それはあなたが弱いからでも、変だからでもありません。がんばりすぎている心が「ちょっと休ませて」と言っているのです。
まわりの人に少しずつ打ち明けて、気持ちをやさしく整理することから始めましょう。
すぐに全部やめられなくても大丈夫。ゆっくり、あなたのペースでいいんです。




