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非定型うつ病(ひていけいうつびょう)

非定型うつ病は、普通のうつ病とは少し違う特徴を持った病気です。
一見すると元気そうに見えることもありますが、心や体には深い疲れやつらさが隠れています。

特徴

1. 楽しい予定があれば元気になるけど…

普通のうつ病では、何をしても楽しいと感じられません。
しかし、非定型うつ病の人は、好きなイベントや遊びの予定があると、一時的に元気を取り戻せることがあります。
ただし、その楽しい時間が終わると、またすぐに気分が落ち込んでしまいます。

2. 食欲が増える(過食)

普通のうつ病では食べる量が減ることが多いですが、非定型うつ病の人は逆に食べ過ぎてしまいます。
たとえば、「お腹いっぱいなのに、お菓子を次から次へと食べちゃう」という感じです。
甘いものが欲しくなることもよくあります。

3. 眠りすぎる(過眠)

普通のうつ病では眠れなくなることが多いですが、非定型うつ病では逆に寝過ぎてしまいます。
たとえば、「夜にしっかり8時間寝たのに、昼間も眠くて仕方がない」ような状態です。

4. 体が鉛のように重い(鉛様麻痺)

手足や体全体が重くて動くのがとてもつらい状態です。
たとえば、「学校に行こうと立ち上がりたいのに、まるで体がくっついて動けないように感じる」ことがあります。

5. 他人の言葉や行動に過敏(拒絶過敏性)

友達や家族が何気なく言った言葉に深く傷ついてしまうことがあります。
たとえば、「ちょっとした冗談を聞いても、嫌われていると思い込んでしまう」ような感じです。

どんな人がなりやすいの?

非定型うつ病は、季節の変わり目や寒い季節に悪化することが多いと言われています。
また、気分がアップダウンしやすい「双極性障害」という病気を持つ人にも起こりやすい特徴があります。

どうしたらいいの?

非定型うつ病の人がいたら、周りの人は「元気を出して!」と励まさず、まず話を聞くことが大事です。
また、自分や友達が当てはまると感じたら、家族や学校の先生に相談してみましょう。
専門のカウンセラーやお医者さんに話すことで、治療につながります。

まとめ

非定型うつ病は、普通のうつ病とは違い、一時的に元気になる瞬間があるものの、その裏では大きなつらさを抱えています。
一人で抱え込まず、周りの助けを借りることが、少しでも楽になる第一歩です。