渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
03-6452-6700
open
close

混合状態

混合状態とは、双極症(そうきょくしょう)で見られる特殊な状態で、「元気がありすぎる躁(そう)状態」と「気分が落ち込む抑うつ(よくうつ)状態」が同時に現れるものです。
たとえば、「気分が沈んで何も楽しくない」と感じながら、「体がソワソワしてじっとしていられない」といった状態です。
このように、気持ちと行動がバラバラに感じることが混合状態の特徴です。
普通の気分の波と違い、自分ではコントロールが難しいため、専門的なサポートが必要になることがあります。

特徴

混合状態の特徴は、気分や行動、思考が安定せず、相反する状態が同時に起こることです。
たとえば、学校で友達と話したい気持ちはあるのに、なぜかイライラして言葉がきつくなってしまうことがあります。

また、「早く宿題をやらなきゃ」と焦る一方で、やる気が出ず手がつかない、といった状況も見られます。
この状態では、心が落ち着かず、自分を責める気持ちが強くなることが多いです。
自分では「なんでこんな気持ちになるのだろう」と混乱してしまうこともあります。

どんな人がなりやすいの?

混合状態は、双極症を持つ人が経験することが多い状態です。
特に、気分の浮き沈みが激しい人や、生活リズムが乱れている人に起こりやすいと言われています。
たとえば、学校のテスト期間中にストレスが溜まったり、夜更かしが続いたりすると、症状が悪化することがあります。
また、家族に双極症の人がいる場合や、過去に気分が落ち込む状態を経験したことがある人もリスクが高いです。
ただし、この症状はどんな人にも起こる可能性があるため、早めに気づくことが大切です。

どうしたらいいの?

混合状態の症状が疑われる場合は、まずは信頼できる人に相談しましょう。
たとえば、家族や学校の先生に「最近、気分が不安定で困っている」と話してみてください。
その後、心療内科や精神科の医師に相談することで、適切な治療を受けることができます。

混合状態では、一般的な双極症の治療薬(炭酸リチウム)が効きづらいこともあるため、医師が症状に合った薬を提案してくれます。
また、毎日決まった時間に寝起きする、無理をせずストレスを減らす生活を心がけることで、症状の改善が期待できます。
一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら治療を進めることが大切です。

まとめ

混合状態は、「気分が高まる躁状態」と「気分が落ち込む抑うつ状態」が同時に起こる症状で、本人にとって非常に混乱を伴う状態です。
しかし、この症状は早めに気づき、適切な治療を受けることで必ず改善することができます。

自分や周りの人にこのような症状が見られた場合は、信頼できる大人や医療機関に相談してください。

一人で悩まず、周囲と一緒に解決することで、安心して日常生活を取り戻すことができます。
心の健康は、正しい知識とサポートで守れるものです。