

特徴
この症状の人は、少しの体調の変化でも「本当に大丈夫かな」と心配し、ネットで調べたり、病院に何度も行ったりしてしまいます。
一方で、「病院で悪いことを言われるのがこわい」と思い、受診をためらってしまう人もいます。
心配がぐるぐると止まらなくなるのが大きな特徴です。
こうした不安のせいで、学校や遊び、人とのかかわりにまで影響が出てくることがあります。
心と体の両方が疲れてしまう前に、対処することが大切です。

どんな人がなりやすいの?
病気不安症は、まじめで気をつかう人や、体の変化に敏感な人に多く見られます。

「失敗したくない」「人に迷惑をかけたくない」と思いやすい性格の人も、なりやすい傾向があります。
また、家族や自分が過去に大きな病気を経験したことがあると、不安が強くなることもあります。
中学生や高校生の時期は、体の変化が大きく、それが「いつもとちがう」と感じることで、不安が大きくなることもあります。
どうしたらいいの?
不安が強いときは、「こんなに心配してる自分はおかしいのかも」と思ってしまうこともあります。
でも、それは心ががんばりすぎているサインです。
まずは、保健室の先生や担任の先生、スクールカウンセラーに話してみましょう。
病気不安症は、心療内科や精神科で相談できますし、カウンセリングやお薬で楽になることもあります。
話すだけでも気持ちが軽くなることがあります。
「不安な気持ちをわかってくれる人」は、きっとそばにいます。

まとめ

病気不安症は、「気にしすぎ」や「わがまま」ではなく、とても真剣でまじめな気持ちが、不安としてあらわれているものです。
不安な気持ちは、だれにでもあるものですが、それが強くて苦しくなっているときは、助けを求めてもいいのです。
あなたの不安は、ちゃんと理解されるべきものですし、少しずつ軽くしていく方法もあります。
「自分はひとりじゃない」と思えることが、最初の大きな一歩です。どうか安心してくださいね。