特徴
閉所恐怖症の人は、狭い場所に入ると息が詰まるような感じになったり、胸がドキドキしたり、汗が出てきたりすることがあります。
ひどいときには、その場から逃げたくなったり、パニックになってしまうこともあります。
また、「またあんな場所に入るのはこわいな」と思って、エレベーターに乗らなかったり、電車を避けたりすることもあります。
こわいのは、場所そのものというより、“逃げられないかも”と感じる状況です。
どんな人がなりやすいの?
閉所恐怖症は、誰にでも起こる可能性があります。
特に、まじめで緊張しやすい人や、不安を感じやすい人に見られることが多いです。
たとえば、昔狭いところでこわい思いをしたり、体調が悪くなった経験がある人が、同じような場所をまたこわく感じることがあります。
医療機関での検査室や、混んだバスなど、日常の中にきっかけがひそんでいることもあります。
どうしたらいいの?
まず、こわいと思う気持ちは恥ずかしいことではありません。
それは、心が「自分を守ろう」としている反応なのです。自分のペースで階段を使ったり、窓のそばに座ったりと、安心できる方法をとっても大丈夫です。
つらさが続くときは、医師やカウンセラー、家族など、信頼できる人に相談してみてください。
病院では、少しずつこわさに慣れていく「練習(認知行動療法)」や、お薬で気持ちを楽にする方法もあります。あせらず、ゆっくり取り組んでいけます。
まとめ
閉所恐怖症は、「閉じ込められるかもしれない」と感じることで、強い不安を感じてしまう症状です。
でも、これは決して「弱いから」ではなく、あなたが敏感で、まじめにがんばっている証拠でもあります。
一人でがんばろうとせず、つらいときは誰かに話してみてください。きっと、あなたの気持ちは理解されます。
あなたのペースで大丈夫です。少しずつ、“こわくない場所”を増やしていけますよ。