渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
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「つらくて会社に行けない」それ、適応障害かも?休職を考える前に知っておきたいこと

適応障害とは、原因と症状

適応障害とは、身の回りの大きな変化やストレスに心がうまく対応できなくなったときに現れる心の病気です。

たとえば、職場での異動や人間関係のトラブル、引っ越し、結婚・離婚といった生活環境の変化など、明確なストレス要因が引き金となります。

一般的に、その出来事が起きてから3か月以内に症状が出始めるのが特徴です。

主な症状としては、気分の落ち込み、不安感、イライラ、緊張、集中力の低下、仕事への意欲の喪失などが挙げられます。

また、精神的な症状だけでなく、頭痛や胃痛、倦怠感、めまい、吐き気などの身体的不調を伴うことも少なくありません。
なかには「なんとなく元気が出ない」「寝ても疲れがとれない」といった、漠然とした不調が続くケースもあります。

「最近、朝になると起きるのがつらい」「職場に行こうとすると涙が出てしまう」「些細なことで過剰に落ち込む」といった状態が続いている場合は、適応障害の可能性があります。とくに20〜30代の方は、ライフステージの変化が多く、無意識のうちに心が疲れていることもあります。

当院では、医師が患者さまのお話をじっくりうかがい、現在の生活環境や心身の状態を丁寧に評価したうえで、回復の道筋をご提案します。

「ただの疲れかも」と放置せず、違和感のあるうちにご相談ください。早期に対処することで、症状の長期化や悪化を防ぐことができます。

どんな人がなりやすいの?

適応障害は、特定の性格の人だけに起こる病気ではありません。しかし、日々の臨床の中でよく見られる傾向として、「責任感が強く、真面目で、周囲に気を使いすぎてしまう方」がなりやすい傾向があります。

とくに20〜30代の女性は、「失敗したくない」「嫌われたくない」と頑張りすぎてしまい、無意識のうちに自分を追い詰めていることがあります。

たとえば、新卒入社してまだ職場に慣れていない時期、異動で突然業務内容が変わったとき、上司との関係に悩んでいるときなどは、ストレスが大きくなりがちです。
また、「産休から復帰したが思うように働けない」「周囲は楽しそうなのに自分だけ苦しい」といった背景から発症する方もいます。

また、女性に限らず「強くあらねば」と自分を追い込んでしまう男性も発症のリスクがあります。「男だから泣けない」「弱音を吐いたら負け」という思い込みが、症状を悪化させてしまうこともあるのです。

「最近ミスが増えた」「頭がぼんやりして、集中できない」「夜になると涙が出る」「なぜかSNSを見るのもつらい」
――こうした状態が続くときは、心が限界を迎えているサインかもしれません。

症状の早期発見は回復のカギです。少しでも心当たりがある方は、無理をせず受診をご検討ください。

どうしたらいいの?

適応障害と向き合ううえで最も大切なのは、「自分を責めないこと」です。

うまくいかない日が続いても、「自分はダメだ」「こんなことで休んではいけない」と思い込まないでください。
適応障害は誰にでも起こりうるもので、心の限界に気づけたあなたは、すでに第一歩を踏み出しています。

まずは医療機関を受診し、自分の状態を客観的に知ることが大切です。
当院では、医師がじっくりと話をうかがい、ストレスの原因や症状の経緯を整理しながら、必要に応じて治療方法をご提案します。

治療には、カウンセリング、認知行動療法、薬物療法などがありますが、無理に進めることはありません。
患者さま一人ひとりの希望やペースに合わせて、安心できるサポートを行っています。

また、適応障害からの回復には「休む勇気」も必要です。一時的に仕事を離れることは、怠けではなく、心の治療です。
自分に合ったリズムで、焦らず回復していくことが最終的な成功につながります。

「こんなことで相談していいのかな」と迷われている方こそ、ぜひ一度お話を聞かせてください。
あなたの不安や悩みに耳を傾け、解決への道筋を一緒に探していきます。

適応障害で休職できる?

適応障害と診断された場合、状態によっては「休職が必要」と判断されることがあります。
仕事中に強い不安や緊張が出てしまったり、出勤そのものが難しくなったりする場合には、心と体の回復を最優先に考え、一時的に職場を離れることが推奨されます。

たとえば、「通勤電車に乗ると動悸がして息ができない」「朝になるとお腹が痛くなって動けない」「人前で涙が止まらなくなる」といった症状がある場合、就労継続は困難と判断されることが多いです。このような場合には、医師が診断書を作成し、会社に提出することで休職が認められます。

診断書には、病名と休職が必要である理由、期間の目安などが記載されます。会社の就業規則や健康保険制度に応じて、傷病手当金を受けながら休養することも可能です。
休職は「治すための時間」であり、決してネガティブなものではありません。

当院では、患者さまの状態を丁寧に診察したうえで、必要な診断書の作成や会社への提出方法、休職に関するアドバイスも行っています。
「会社にどう伝えればいいかわからない」「復職はいつ頃がいいのか不安」といった悩みにも、寄り添いながら支援いたします。

適応障害の休職手続きの流れ

適応障害と診断され、「休職」という選択をとる際には、以下のようなステップで手続きを進めることが一般的です。

1. 医療機関の受診

まずは精神科・心療内科を受診し、症状や日常生活への影響を医師に伝えます。

2. 診断と診断書の発行

適応障害と診断され、休職が必要と判断された場合、医師が診断書を作成します。

3. 会社への提出と相談

診断書を人事部や上司に提出し、休職制度の利用について相談します。産業医との面談が求められる場合もあります。

4. 休職の決定と手続き

会社と休職期間を調整し、必要な社内手続きや健康保険(傷病手当金)の申請を行います。

5. 定期的な受診と回復状況の確認

休職中も医師の診察を継続し、回復状況に応じて復職のタイミングを相談します。

当院では、初めての方でもスムーズに進められるように、書類作成だけでなく、説明の仕方や会社とのやり取りに関するサポートも丁寧に行っています。
「何をどう伝えればいいのか不安」「休職後の生活が心配」と感じている方も、どうぞ安心してご相談ください。

まとめ

適応障害は、誰にでも起こり得る身近なこころの不調です。

特別なことではなく、日々の生活や仕事のなかで蓄積されたストレスが、心身に影響を与えた結果として現れます。
とくに20〜30代は環境の変化が多く、自覚がないまま無理をしている方も少なくありません。

「最近よく泣いてしまう」「何をしていても楽しめない」「出社が怖い」といった状態が続くようであれば、ひとりで抱え込まずに、まずは専門家の意見を聞いてみましょう。
自分の状態を客観的に知ることは、回復の第一歩です。

渋谷365メンタルクリニックでは、一人ひとりの背景に寄り添いながら、無理のないペースでの回復支援を行っています。
診断、治療、休職のサポート、復職まで、トータルでサポートいたします。

「このまま頑張り続けるのはつらい」「自分を大切にしたい」
――そんな思いが心に浮かんだら、どうか遠慮なくお話を聞かせてください。私たちは、あなたの力になります。