特徴
最も大きな特徴は、「少しの活動でも強い疲れが残り、なかなか回復しないこと」です。
たとえば、通学や買い物といった日常的な行動でも、後からぐったりと疲れて動けなくなってしまいます。
また、夜しっかり寝たつもりでも回復した感じがなく、朝起きることがつらくなります。
集中力が落ちたり、頭がはたらかなくなる「脳の疲れ」も見られます。
立ち続けるのがつらく、横になる時間が長くなる人もいます。

どんな人がなりやすいの?

原因はまだはっきりとはわかっていませんが、ウイルス感染のあとに発症することがよくあります。
とくに、インフルエンザや風邪のあとに強い疲れが長引くケースが見られます。
また、まじめで責任感が強い人、がんばりすぎる傾向がある人がなりやすいとも言われています。
年齢や性別を問わず、誰にでも起こる可能性があります。
どうしたらいいの?
まずは、自分を責めずに「休むこと」を大切にしてください。
無理をすると、さらに悪化することがあります。症状が続く場合は、心療内科や内科、専門のクリニックなどで診てもらいましょう。
診断には時間がかかることもありますが、医師と相談しながら、少しずつ体調に合わせた生活の調整をしていくことが大切です。
また、家族や信頼できる人にも理解を得ることが重要です。早めに相談しましょう。

まとめ

慢性疲労症候群は、目に見えないつらさを抱える病気です。
周囲からは「ただ疲れているだけ」と誤解されやすいため、本人にとっても大きなストレスになります。
しかし、適切に休養をとり、医療や家族などのサポートを得ながら、少しずつ生活を整えていくことで回復を目指すことができます。
一人で悩まず、まずは相談することから始めましょう。
あなたのつらさは、きちんと理解されるべきものです。