渋谷365メンタルクリニック|こころの不調に寄り添う心療内科・精神科【表参道もアクセス可】
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強迫性パーソナリティ症

強迫性パーソナリティ症とは、「きちんとしていたい」「ミスをしたくない」という気持ちがとても強く、完璧さやルールにこだわりすぎてしまう心の傾向をいいます。

たとえば、課題やレポートを完璧に仕上げようとするあまり、時間がかかりすぎて終わらなくなることがあります。

真面目で責任感が強い人ほどなりやすく、周囲からは「しっかりしている」と見られやすいですが、本人は心の中で強いプレッシャーや不安を感じていることも少なくありません。

特徴

細かいルールや順番にこだわりすぎる、やることリストや予定表を何度も確認してしまう、失敗を避けるために何度もやり直す
――こういった行動が日常的に見られます。

また、人に任せるのが苦手で、「自分のやり方じゃないと不安」と感じることもあります。

友達と遊ぶ時間よりも課題や勉強を優先してしまい、人間関係がうまくいかないこともあります。

自分では「まだまだ」と思っていても、実はとてもがんばっている状態なのです。

どんな人がなりやすいの?

小さい頃から「ちゃんとしなさい」「ミスはだめ」と言われてきた人や、まじめで几帳面な性格の人に多いとされます。

また、失敗したくない気持ちが強く、他人からの評価に敏感な人もなりやすい傾向があります。

誰でも「もっと良くなりたい」と思う気持ちはあるものですが、それが強すぎると心が疲れてしまいます。

これは「性格の欠点」ではなく、「がんばり屋さんの特徴」が少し極端になってしまっているだけなのです。

どうしたらいいの?

まず、「完璧じゃなくてもいい」と思える練習をしていくことが大切です。

たとえば、課題は8割くらいの完成度で提出してみる、誰かと一緒に作業して相手のやり方を受け入れてみるなど、小さなところから挑戦できます。

また、「心のクセ」をやわらかくするために、カウンセリングや認知行動療法などのサポートもあります。

一人でがんばりすぎず、「話していい」「頼っていい」と思える人に相談することも、心の負担を軽くする第一歩になります。

まとめ

強迫性パーソナリティ症は、「まじめに生きたい」という気持ちが強い人が、自分や周りに厳しくなりすぎてしまう状態です。

あなたがつらさを感じているなら、それは「弱さ」ではなく、「がんばりすぎているサイン」かもしれません。

少しくらい失敗しても大丈夫。完璧じゃなくても、あなたの価値は変わりません。

大切なのは、自分を責めず、少しずつ肩の力を抜くことです。あなたのまじめさは、これからの人生できっと役に立つ、大切な力です。